【2026年予測】Bリーグは「経営」の勝負へ。バスケ界のお金の動き、ここがポイント!

スポーツビジネス

2026年がスタートしました。昨年12月31日の記事では、2025年のバスケビジネスを振り返る「保存版ガイド」をお届け。

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これまでの2025年が「新しいルールの設計図」を描いた年だったと言えます。2026年はその設計図をもとに「実際にお金や人が動く」実践の年になります。

今回は、今年注目したい「スポーツとお金」の話題を5つに絞って解説します。この記事を読むと、これからのニュースの裏側がもっと見えてくるはずです。

1. 【Bリーグ】初の「ドラフト」で何が変わる?

2026年1月29日、日本のバスケ界で大きな節目となるBリーグドラフトがいよいよ開催されます。

ファンにとっての見どころ

これまでは、チームと選手が個別に交渉して入団が決まっていました。これからは、野球のドラフトのように「指名」で決まる選手が出てきます(主に大学や高校からの新人)。

ここが変わります:

  • 公平感:特定のチームだけに新人が集中するのではなく、指名順によって戦力が分散されやすくなります。
  • お金のルール:新人の契約金や年俸に一定のルール(上限など)ができます。

これにより、チームはお金の計画が立てやすくなり、「獲得競争」だけでなく「どう育てるか」という育成の手腕が問われるようになります。

2. 【B.プレミア】「売上12億円」の壁と、アリーナの使い道

2026年秋から始まるBリーグの新しい最上位カテゴリー「B.プレミア」。これに入るための審査が最終段階に入っています。

なぜ「売上」が大事なのか?

参入条件の一つに「売上12億円」という数字があります。これは単に数字が大きいことだけが目的ではありません。「トッププロとして、安定してチームを運営し続けられる体力があるか」をチェックしているのです。

試合がない日にどう稼ぐ?

新しいアリーナ(体育館)も続々と完成しています(例:TOYOTA ARENA TOKYO)。注目点は「バスケの試合がない日に何をしているか」です。コンサート、展示会、企業のイベントなど、試合がない日もしっかり稼げるかどうかが、チームの経営を支えるカギになります。「箱」を作るだけでなく、「使い倒す」力が求められます。

3. 【WNBA】女子バスケにも「投資」の波が来る

アメリカの女子バスケ(WNBA)も大きく変わろうとしています。

「支えてもらう」から「稼げるコンテンツ」へ

これまで女子スポーツへのスポンサー料は、企業による「赤字でも支えてあげよう」という社会貢献(寄付に近い感覚)の側面も強いものでした。

しかし2026年からは違います。「女子バスケは視聴率が取れる有力なコンテンツだ」と評価され、ビジネスとして投資されるフェーズに入ったのです。

新しいテレビやネットでの放送権契約により、年間数百億円規模のお金が動くと予想されています。

これは「女子バスケはビジネスとして儲かる」と世界が認めた証拠です。日本でも、単なる応援だけでなく「どうやって収益を生むか(どうすれば見てもらえるか)」という仕組み作りがより重要になってきます。

4. 【海外挑戦】若手選手が「稼げる」時代へ

高校卒業後、日本のBリーグに行くか、アメリカの大学(NCAA)に行くか。若手選手の進路も多様化しています。

学生でも稼げる「NIL」とは?

アメリカの大学スポーツでは、「NIL(エヌ・アイ・エル)」というルールが定着しました。これは「選手の名前やイメージを使ってお金を稼いでいい」という制度です。

人気選手になれば、大学生でもCM出演やSNSの発信を通じて、多額の報酬を得ることが可能になりました。「実力」だけでなく「人気や発信力」も、選手の価値として認められる時代になったのです。

5. 【チケットとデータ】観戦体験がデジタルに

チケットの買い方や、データの扱い方も進化します。

価格が変動する「ダイナミックプライシング」

「人気のある試合は高く、そうでない試合は安く」なるチケット販売(ダイナミックプライシング)が増えています。

ファンとしては「いつ買うか」の駆け引きが必要になりますが、チームとしては空席を減らし、収益を最大化するための工夫でもあります。

データの扱い方

選手の走行データや体調データなども、ビジネスに使われる可能性があります。ただし、「個人のデータをどこまで売っていいのか?」というプライバシーのルール作りはこれからです。

2026年はこうした「データのルール」が決まっていく年になるでしょう。

最後に:2026年のニュースを読み解く視点

2026年のスポーツビジネスを一言で表すなら、「属人的な運営から、仕組みによる収益化へ」です。

  • アリーナをどう活用するか
  • ルールをどう活かすか
  • 価値(体験やデータ)をどうお金に変えるか

この「経営力」が、試合の勝敗と同じくらい重要になっていきます。

今年もこのブログでは、その「裏側の仕組み」をできるだけ分かりやすく翻訳してお届けします。