バスケスクールに通う子どもたちの練習の成果を見える化する「スキルテスト」

バスケスクール

こんにちは、ユウスケです。3人制バスケスクール「NINJA AIRS ACADEMY」の運営とコーチをしています。

この記事では、バスケスクールに通う子どもたちの練習の成果を見える化する「スキルテスト」について紹介していきます。

練習の成果を見える化するスキルテスト

バスケスクールは、外部との交流(練習試合や公式戦)があまりないため、練習の成果を確認する機会が少ないです。

そこでNINJA AIRS ACADEMYでは、バスケスクール内部だけで完結した場合でも練習の成果を確認できるよう、バスケのスキルが段階的に身に着けられる「スキルテスト」を実施しています。

スキルテストってなに?

スキルテストとは、「バスケがどれくらいできるようになったのか」を確認するためのテストです。年に3回(6月、10月、2月)行っています。

段階的にレベルアップできるよう、クラス毎に今身に付けておきたい技術をスキルテストにしています。

スキルテストの流れ

スキルテストを意識してもらうためのポイントは、「いつ」「なんのテストを」「どれくらいの合格基準でやるのか」事前に伝えることです。

やることを明確にして練習に取り組めるように以下のスケジュールで進めています。

1ヶ月前:スキルテスト内容発表&練習開始
スキルテスト当日:テスト実施
スキルテスト翌週:レポート配布
スキルテスト翌々週:合格者はクラス変更可能

スキルテストの結果はレポートにまとめてフィードバック

スキルテストの結果は、評価とアドバイスをまとめた「レポート」にして、ひとりひとりへ配布。

レポートには、何ができていて、何ができていないのかを点数で表していて、そこにコーチのアドバイスを記入しています。

スキルテストに合格すると昇級できる

スキルテストでは合否を出しています。Bクラスの人はスキルテストに合格するとAクラスへ昇級することができます。

都合上そのまま通いたい場合は、引き続きBクラスへ通っていただくこともできます。Aクラスの人が合格しなかった場合にクラスが変わる(降格)ことはありません。

AクラスとBクラスの違い

NINJA AIRS ACADEMYは、同じ学年でAクラス、Bクラスで分けています。

クラス分けをしているのは、子どもたちの運動する目的に合ったバスケができるようにするためです。

Aクラス「成果を出すことが目的」

技術をどんどん身に付けていきたい子向けに練習内容を設定しているので、練習の進むペースが早いです。

そのため、一定のスキルや練習に対する姿勢が身についているか、スキルテストで確認しています。

より専門的で多様な練習をできるのが良い反面、つまづくと技術が身につく前に次に進んでしまう場合もあるのが難点です。

Bクラス「楽しむことが目的」

初心者や、ストイックに練習するより気軽に やりたい子向けです。

バスケが上手くなっていくことは前提に置きつつ、運動能力の向上を目指すコーディネーショントレーニングをしたり、1つの技術を丁寧に練習したりしていきます。

スキルテストをやってきて感じるメリット、デメリット

2020年10月から1年間取り組んできて分かったメリットとデメリットを3つ紹介します。

3つのメリット

メリット①わかりやすい目標ができる

スキルテスト1ヶ月前には、いつ、何が、どれくらいできるとスキルテストに合格できて、どんなスキルが身につくのかを事前に説明しています。

今見つけておきたいスキルをテストにしているため、子どもたちの「バスケが上手くなる」という漠然とした目標を明確にできます。

メリット②学校の通信簿のように親へフィードバックできる

普段練習を見ていない保護者の方も分かるように、何がどれくらいできているのかをレポートでフィードバックできます。

レポートを基に子どもと練習の話をするきっかけ作りにも役立ちます。

メリット③過去の自分と比較できる

年に3回実施しているので、過去の自分がどうだったのかを確認することができます。

毎回同じテスト内容ではありませんが、いつなんのテストをやってどれくらいできたのかを振り返る時に便利です。

3つのデメリット

デメリット①人と比べてしまう

自信がない子は、テストを実施している時やレポートを配布した後など、友達と自分を比べてしまうことがあります。

見える化することで練習の成果がわかりやすくなった反面、人と自分の差も分かりやすくなってしまいました。

デメリット②上手くいかなかった時にモチベーションが下がる

何が、どれくらいできればいいのかを事前に説明しているため、本番で上手くいかなかった時に失敗を気にしやすいです。

失敗に対する考え方を学ぶいい機会にもなりますが、最初のうちは上手くいかなかったことを気にしてモチベーションが下がることがあります。

デメリット③友達とクラスが別れる

友達と一緒に通っていたり、通っているうちに仲良くなる子がいたりします。

スキルテストに合格すると、クラスを移動できる(練習日や時間が変わる)ため、友達とクラスが別れる場合があります。

【仲の良い友だちがいること】は、子どもたちが練習を楽しむ上で重要な要素です。友達と一緒に練習したい子にとっては頭を悩ませることになってしまいます。

まとめ

スキルテストは、バスケスクールに通う子どもたちの練習の成果を見える化するための取り組みです。

年に3回実施することで、過去の自分からどれくらい成長したのかを確認することができます。

スキルテストを実施する際のポイントは、「いつ」「なんのテストを」「どれくらいの合格基準でやるのか」事前に伝えることです。

スキルテストの結果はレポートにまとめてフィードバックします。

スキルテストの点数やコーチのアドバイスがまとめてあるレポートは、親が子どもの練習の成果を把握することにも役立ちます。

レポートで自分のスキルが点数化されて記録が残るため、成長度を振り返えれるのがメリットですが、人と比べてしまったり、失敗を気にしやすくなったりするのがデメリットです。

それでも、練習試合や公式戦で練習の成果を確認する機会が少ない場合、スキルテストが子どもたちのわかりやすい目標になります。

スキルテストを行うことで段階的にスキルが身につくから、スキルテストは練習の成果を確認するのに効果的です。

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