学生アスリートが、自分の名前や写真、イメージを使ってお金を稼げるようになったら、どんな変化が起きると思いますか?
NCAA(全米大学体育協会)は、これまで禁止されていた“自分の名前・イメージ・肖像権”を使った収益活動をついに認めることにしました。
この記事では、その背景となるNCAAの『NILポリシー』のポイントをわかりやすく整理し、解説します。
1. NIL(名前・イメージ・肖像権)って何?
- 「NIL」は英語で「Name, Image and Likeness(名前・イメージ・肖像)」のことです。
- スポーツ選手が自分の名前や写真、イメージなどを使ってお金をもらえることを指します。たとえば、有名スポーツ選手が広告に出たり、SNSで商品を紹介したりするイメージです。
これまでは、学生アスリートが自分の名前やイメージを使ってお金をもらうことは、NCAAのルールで基本的に禁止されていました。
2. どうしてNILがOKになったの?
- アメリカのいろいろな州で、「大学生アスリートも、自分の名前やイメージを使って収入を得られるべきだ」という動きが出てきたからです。
- そこでNCAAは、選手たちがNILを活用できるように、暫定(正式に決まるまでの間)のルールを作りました。
3. 暫定ポリシーで何ができるようになったの?
- 広告やSNSでお金をもらえる
学生アスリートが、自分の名前や写真を使って企業からスポンサー契約を結んだり、SNSで宣伝をしたりして収益を得られるようになりました。 - プロの助けも借りられる
たとえば代理人(エージェント)や弁護士を雇って、お金をもらう契約をサポートしてもらうことが認められます。 - ただし、禁止されている行為もある
「大学に入ってもらうためにお金をあげる」など、不公平なやり方で選手を勧誘するのはダメです。
4. なんで重要なの?
- アメリカの大学には、将来プロで活躍するかもしれない優れた選手がたくさんいます。けれどこれまで、大学にいる間は自分の名前やイメージを使って収入を得ることがほとんどできませんでした。
- しかし有名な大学スポーツは、テレビ放送やグッズ販売で大きなお金が動きます。選手たちは自分たちが活躍しているにもかかわらず、収入を得られないのは不公平だ、という声が高まったのです。
5. まだ解決しない問題はあるの?
- 州によってルールが違う: アメリカ国内では州ごとに法律が違い、大学によっても対応が異なります。これが混乱を招く原因にもなっています。
- 暫定ポリシーなので、今後ルールが変わるかも: 最終的にはアメリカ全体で同じルールを作ることが理想とされています。NCAAは連邦レベルの法律制定を望んでいます。
まとめ
- NCAAは、学生アスリートが自分のNIL(名前・イメージ・肖像)を使ってお金をもらえるようにする暫定ポリシーを採用しました。
- 広告出演やSNSによる収益が可能になりますが、「大学へ入学してもらうための不当な支払い」などは禁止されています。
- この制度はまだ“暫定”なので、今後アメリカ全体の法律が整えば、ルールがよりハッキリする可能性があります。
今回の変更は、学生アスリートが自分の努力や知名度を正当に活かせるようになる大きな一歩と言えます。今後の動きにも注目です。
NCAAのNILポリシーは2021年6月30日に採択され、翌7月1日から施行された暫定的な措置です。各州の法律や大学によってルールが異なる現状を解消するため、NCAAは連邦(アメリカ全体)レベルで統一的な法律・ルールを作ることを目指しています。今後、アメリカ連邦政府やNCAAの最終決定を待ちながら、この暫定ポリシーは変更・整備されていく可能性が高いと考えられます。
参考(英語)
NCAA adopts interim name, image and likeness policy NCAA college athletes will have the opportunity to benefit fr www.ncaa.org