以下では、2025年3月12日の会見で語られた「Bリーグドラフト制度」導入の背景から具体的な制度内容までを整理し、ポイントをまとめて解説します。
長期的なリーグのビジョンや育成制度との兼ね合い、具体的なドラフト運用の仕組みなど、多岐にわたる発表事項をできるだけ分かりやすく整理しています。
B.LEAGUEドラフト制度の解説


1. ドラフト概要・開催日
- 名称
「B.LEAGUEドラフト」 - 開催日・会場
2026年1月29日(木)
会場:東京ドームシティホール - 目的
- 戦力の均衡(競争バランス)
- どのクラブにも優勝や上位進出のチャンスがある環境づくり
- リーグの長期的な発展
- 過度な資金力競争の抑制・持続可能な経営体制を全クラブでめざす
- 選手の成長と環境整備
- 高校・大学・ユース世代の選手が安心してプロを目指せる仕組み
- 育成年代・大学バスケとの連携強化
- ドラフトを通じ、若手選手の“バックストーリー”を注目させる
- 戦力の均衡(競争バランス)
2. ドラフトの大まかな流れ
- ドラフト候補選手(=ドラフト参加希望選手)の募集・受付
- 9月1日~12月中旬にかけて「Bリーグ志望届」の提出
- 所属元(大学・高校・社会人連盟など)を通じて書類を出し、Bリーグに正式登録される
- ドラフトコンバイン(11月中旬予定)
- 参加希望の選手が一堂に会し、身体計測・トレーニング評価などを実施
- 各クラブのGM・スタッフが選手の能力・ポテンシャルを確認する場
- ドラフト当日(2026年は1月29日)
- ウェバー方式(下位クラブが有利な抽選システム)により指名順を決定
- 指名を受けた選手は、そのクラブへ入団交渉に進むか・辞退して他カテゴリーへ進むか選択できる
- 契約交渉(1〜3月末)
- 指名後、約2か月かけて契約内容をクラブと交渉
- 3月末までに契約するか否かを最終決定
3. ドラフト対象選手の範囲
- 基本:日本国籍の選手
- 高校3年生(卒業見込み)~大学4年生(卒業見込み)
- 過去にBクラブとプロ契約の実績がない、またはプロ契約が2年以内で2026年時点で条件を満たす選手
- 現在Bリーグ在籍の若手(プロ1~2年目)も対象になり得る
- ただし、導入前(2025-26シーズン開幕時点)に既に契約している選手は対象外(経過措置)
- NBA本契約経験者は対象外(NBA除く海外リーグは含む)
ユースとの関係
- U18チームに2年以上在籍した選手に対しては、ドラフト前に優先交渉権を認める
- クラブは12月1日までに当該選手と契約交渉が可能
- 選手がドラフトにかけるか・ユース在籍クラブと合意するかを自由に選択できる
4. 選手側の権利・待遇の拡充
1. ドラフト指名選手の契約条件
- 初期契約は「2年+プレイヤーズオプション」または「3年契約」
- 2年契約後、3年目は移籍交渉が可能
- 3年フル契約の場合は契約金が手厚い代わりに移籍が原則できない
- 契約金・年俸の最低ラインが明示される
- 指名順や選手の経歴(海外リーグ経験など)によって金額テーブルが設定される
2. クラブの環境整備
- ドラフトに参加するクラブは以下の基準を満たす必要がある
- 充分な練習コート(専用ジムか、アリーナのサブコートなどを確保)
- ウエイトルームや各種トレーニング設備
- アスレチックトレーナーを2名以上、ストレングスコーチを1名以上、コーチが最低4名など、スタッフ体制が充実していること
- 遠征・宿泊・食事環境も一定以上の水準を担保する
- 報酬や練習・試合環境での格差をできるだけ是正する狙い
5. 指名順:ウェバー方式
- 2026・2027年(最初の2年)
- Bプレミアが始まったばかりで順位実績がないため、全クラブ均等オッズで抽選
- 2028年以降
- ドラフト開催前シーズン(=前年度)の成績に応じて「下位ほど1位指名を取りやすい抽選」を行う
- 最下位クラブが必ず1位指名ではなく、あくまで下位ほど抽選オッズが高い仕組み
- ポストシーズン進出クラブは成績上位→下位の順でドラフト指名順が遅くなる
6. B1との育成契約(2WAY的制度)
- ドラフトでBプレミア入りしたが、プレータイム確保が難しい若手が出る場合
- 「育成契約」 を活用し、同一クラブのB1チームや、他のB1クラブに派遣 → 試合経験を積む
- 「練習はBプレミアの高水準環境で、試合はB1で時間を確保する」など柔軟に往来できるようにする
7. 今後の見通し
- ドラフト導入ですぐ戦力が均等化するわけではないが、長期的に効果を期待
- サラリーキャップやユース・特指制度と合わせて運用 → 数年かけて徐々に機能させる
- 若い世代の注目度がさらに高まる可能性
- ウインターカップやインカレ、U18リーグなどを含め、高校・大学バスケ全体が盛り上がる
- ユース&特別指定選手制度とも共存する
- 将来的に、ユースから直接トップ昇格する選手が増えればドラフトの比重が変わることも
- リーグとしては全ルートを活かしつつ、日本バスケ全体を底上げしていく方針
まとめ
今回のBリーグドラフト導入は、以下の狙いをもってスタートする大きな改革です。
- リーグ全体の戦力バランス向上
- 若手選手の成長促進・報酬や環境の安定保証
- 育成年代・大学・ユース・特別指定との連携強化
- B革新による地域密着クラブの活性化・経営健全化
ドラフト初年度からすべてが整うわけではありませんが、長期的な視野で注目すべき制度となります。今後の日本バスケ界では、ドラフトをきっかけに若手選手の競争がより一層活性化し、高校・大学・ユースを含めた下部育成世代の注目度も大きく高まるでしょう。引き続き、リーグの情報発信や各クラブの体制整備の進展を見守りながら、バスケットボール界のさらなる盛り上がりに期待したいところです。
■ 参考
B.LEAGUEドラフト概要発表会見 開催のお知らせ 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ (東京都文京区、チェアマン:島田慎二 以下「B.LEAG www.bleague.jp
【公式】ドラフト制度 | 選手契約・ドラフト | B.革新 | B.LEAGUE公式サイト B.LEAGUE(Bリーグ)の新たな取り組み「B.革新」におけるドラフト制度をご紹介。シーズンの変更点や制度の詳細をわかり www.bleague.jp