試合で成果を出す練習のコツを紹介します。
練習しているのに、
- なかなか試合で成果が出ない
- 選手が活躍できていない
ことがあると思います。
そんな時は練習方法を見直して、「ブロック練習」と「ランダム練習」を適切に取り入れていきましょう。
この記事では、「ブロック練習」と「ランダム練習」とは何かと、練習の例を紹介していきます。
ブロック練習とランダム練習を適切に使う
簡単に言うと、ブロック練習とは同じことを繰り返す練習、ランダム練習とは異なることをバラバラにする練習です。
練習の成果が試合で出ない場合、ブロック練習が多くなっていることが原因の1つです。
練習は上手いけど、試合が下手な選手がいるのはこのためです。
状況に合わせて技術を使い分けたり、複数の選択肢から自分でやることを決めたりするランダム練習を取り入れると、練習の成果が試合で発揮できるようになります。
以下でそれぞれ説明していきます。
ブロック練習とは
ブロック練習は、一つの技術を連続して繰り返し練習する方法です。
例えば、ピアノを演奏する場合、同じ曲の特定のパートを何度も練習することを指します。
ブロック練習は、特定のスキルを習得するために効果的であり、基本的な動作やパターンを確実にマスターすることができます。
繰り返し練習によって筋肉の記憶が形成され、正確さやスムーズさが向上すると言われています。
ランダム練習とは
ランダム練習は、練習する技術をランダムな順序で繰り返す方法です。
例えば、ドリブルの場合、クロスオーバー、ビハインド・ザ・バック、スピンなどのさまざまな技術をランダムに練習することを指します。
ランダム練習は、実際の競技中に適用する必要があるスキルの切り替えや応用力を養うことができます。
また、異なるスキルを繰り返し練習することによって、情報処理や判断力を高めることができるとされています。
2時間練習の例
以下は、ブロック練習とランダム練習を組み合わせた2時間練習の例です。
1. ウォームアップ(15分)
‐ ダイナミックストレッチやランニング:全身を温めるための軽い運動を行います。
– フットワーク:ディフェンスやバスケで必要なフットワークを行います。足の運び方や姿勢など、まずは形がしっかりとできるように指導していきます。
2. ブロック練習(30分)
– ドリブルとボールコントロールの練習: フロントチェンジ◯回など、基本的なドリブル技術を繰り返し、ボールの制御を高めるための練習を行います。
– スポットシュートの練習: 同じ距離からジャンプシュートを反復練習します。
3. ランダム練習(30分)
– シューティングとパスの練習:ブロック練習で取り組んだ技術を今度は自分で判断して使います。2メンや対面シュートでディフェンスのプレッシャーをつけたり、パスやシュートの選択肢を複数つけたりします、決めたことを行うのでなく、状況に合わせて技術を使い分けることが重要です。
4. ゲームシミュレーション(30分)
– チームプレーの練習: ブロック練習、ランダム練習で取り組んだ技術を実際の試合に近い形式で行います。2on2や3on3でここまでに取り組んだ技術を使ってプレーしましょう。この時は、プレーを場面ごとに止めて説明するフリーズコーチングが効果的です。理解できた段階で5on5に切り替えて、技術の習熟度を確認します。
5. クールダウンとストレッチ(10分)
– クールダウンとストレッチ:筋肉の緊張をほぐします。
6. フィードバック(5分)
– 振り返り:少人数で話し合う時間を取り、良かったことや上手くいかなかったこと、改善するための行動などを話し合って終了します。
この2時間の練習プログラムは、ウォームアップ、ブロック練習、ランダム練習、ゲームシミュレーション、クールダウン、フィードバックという順序で構成しました。
選手たちの能力や目標に応じて内容や時間配分を調整し、効果的な練習を実施してください。
まとめ
成果を出す練習には、ブロック練習とランダム練習を適切に使うことが重要です。
ブロック練習では特定のスキルに集中し、反復と集中力を高めます。
一方、ランダム練習ではバラエティを持たせてプレッシャーやゲームライクな状況を取り入れ、応用力や判断力を養います。
適切な練習プログラムを作成し、選手たちの成長とチームの成功を実現しましょう。
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